ゴールデンウィークも過ぎ去り、世間のチューリップも大方枯れ果てた(大阪基準)
かと思われるので、今年のチューリップ巡りを総括したいと思います。
今年はとにかく寒く、週末ごとに天気が悪くなるという嫌がらせの様な気候に
邪魔されましたが、それなりに充実したチューリップ巡りができました。

☆☆2013年度個人的チューリップランキング☆☆
第1位「大阪万博記念公園のイルデフランス」SL

2013イルデフランス













質・量ともに最高でした!
ちょうど盛りの時期だったのと、撮影時天気がよかったのも高評価のポイントです。
明るい緑色の茎に、真っ赤な花が実に鮮やかです。

第2位「大阪万博記念公園の春乙女」T

2013春乙女













色・形・草丈が私好み。開花がきれいに揃っているのも高評価。
花形がつつしまやかというか、このフンワリした細身でかすかにくびれた感じが
すごく乙女っぽくて良いです。

第3位「国営讃岐まんのう公園のライラックパーフェクション」DL
2013ライラックパーフェクション














明るい紫の花被片がひらひらして、紫色の雲のようです。
白っぽいネモフィラとの相性もよく、幻想的な雰囲気でした。

第4位「国営讃岐まんのう公園のワールドエクスプレッション」SL

2013ワールドエクスプレッション
















白地に赤いレンブラント模様がくっきりとして美しい!
私としては初めて見る品種だったのも嬉しいです。

第5位「滋賀農業公園ブルーメの丘のアプリコットビューティー(?)」SE

2013アプリコットビューティー
















色合いも花形も良いのですが、どうも品種名がはっきりしなかったので
5位に甘んじることとなりました。
ブルーメの丘は私には品種名が分かる花が少なくて、個々を取り上げるのは
難しいですが、花壇全体で見れば素晴らしかったです。

第6位「河合菓子舗のチューリップ球根菓」

2013球根菓
















周りの餡子が美味しい「チューリップ球根入り」のお菓子。
球根自体の味はどうと言うわけでもないですが、球根を噛んだ瞬間の
「あ、あの可愛いチューリップさんを食べてるッ…」という背徳感は
なかなかのものです。
※食べる前に球根が地中で春を待つ様子を想像してしまうと、なんだか
土っぽい味(気のせい)がするような気がして、食べにくいのでご注意。

第7位「大阪万博記念公園のカラースペクタクル」SL

2013カラースペクタクル
















枝咲きで、開花後徐々に色が濃くなる派手な花です。
にぎやかで良いと思いました。

第8位「大阪府立花の文化園のアンジェリケ(?)」DL

2013アンジェリケ
















なんだか「アンジェリケ」にしては色が濃いような…名札がなかったので
はっきりした品種は分からないのです。
2013年4月21日の午後に撮影しましたが、午前中雨が降ってたのでお花に
水滴が付いていました。

第9位「大阪府立花の文化園のホワイトバレー」DE

2013ホワイトバレー
















八重早咲き系で状態のよい花はあまり見たことがなかったので、そこを
加味して9位にランクイン。写真の白い方の花です。
ガクっぽいのが付いていて中々オシャレです。
2013年4月7日午後に撮影しましたが、とにかく寒くて暗くて風が強くて…。

第10位「大阪府立花の文化園のアイキャッチャー」V

2013アイキャッチャー
















草丈に対して花が小さいように思いました。
切花にしたらオシャレかも。

特別賞「実家のチューリップ」

2013レッドジョーゼット
















私が実家に送りつけた約200球の球根を、母が頑張って育てたチューリップ。
●田圃の縁に植えられる(オシャレさ:-50)
●植えつけ後、防寒のため地面にモミガラが撒かれる(オシャレさ:-30)
●家族にパーロット系という存在が理解されていない(観賞価値:-50)
●どこからともなく微妙な知識を仕入れてきた祖父が、咲いたはしから
 花首を切り落とそうとする(寿命:-100)
上記の様な苦境を潜り抜け、それなりに元気に咲いたようです。
私は地元を離れているのでほぼ見ていませんが、GWに帰省した際には
写真の「レッドジョーゼット」が咲き残っていました。
背景は、芝生…ではなく若草の萌え始めた田圃。
もうしばらくすれば水を入れて、田植えが始まります。


【2013年の反省点】
「ブルーメの丘」と「まんのう公園」には家族と一緒に行ったのですが、
ちょっと夢中になりすぎて、皆からチューリップき○がい扱いされました。
【反省点の改善方法】
次からは1人で行く。

●八重咲き DL(Double Late)
ボタン咲きチューリップとも呼ばれる。
花被片が40枚ほどの大輪で大きな花。

植物園でこれが咲いていると、どこからともなくマダムの集団が現れて
「あら~これがチューリップなの~!?バラみたい~」「ボタンみたい~」
と騒ぎ出します。
豪華で、花色も花形も豊富で、人目を惹く花です。
代表的な品種は「アンジェリケ」かな?

アンジェリケアンジェリケ?














↑「アンジェリケ」ちゃん。豪華ながらも、くどさのない可愛い花です。
2013年に見て回った中では「大阪府立花の文化園」と「大阪万博記念公園」、
「国営讃岐まんのう公園」にこの品種が植えられていました。
右の写真は「花の文化園」で撮ったんですが、ちょっと色が濃いかしら?
名札がなかったので、もしかしたら「グランダ」等の他品種かもしれません…。

↓「クリームアップスター」と「オレンジプリンセス」

クリームアップスターオレンジプリンセス














豪華ですが、この辺りはまだ花被片が少なめの品種です。
「クリームアップスター」は何だが美味しそうで良いですね!
「オレンジプリンセス」も微かに入った緑色がフレッシュで、いかにも
ミカン味がしそうな花です。

↓「ブルーダイヤモンド」と「ライラックパーフェクション」

ブルーダイヤモンドライラックパーフェクション














大人っぽい紫色の八重咲き2品種。
「ライラックパーフェクション」の方が少し明るい紫です。

↓「アレグレット」

アレグレット
















赤いのと黄色いのと、どっちが「アレグレット」かというと…両方かな?
ネットで検索してもいまいちはっきりしません。
多分、基本赤くて時々黄色が咲く品種なんだと思ってます。

↓「ウィローザ」

ウィローザ















これくらい開くと、八重遅咲き系が「ボタン咲き」と呼ばれる理由がよく
分かりますね。確かにボタンっぽい!
この「ウィローザ」は、インクで染めたみたいなピンク色でした。

↓「クイーンズランド」「センシャルタッチ」

クイーンズランドセンシャルタッチ














八重咲きで、しかもフリンジ付き。
特に「センシャルタッチ」は花被片の枚数が多く、迫力があります。
私の好みではないですけど…薄めのオレンジ色×超八重×縮れで、
何だか枯れかけのキャベツみたいなんですよね…。

↓「アイスクリーム」「新拓」

アイスクリーム新拓














際立った個性がある2品種。
どちらもかつては(今も?)高級品種だったようです。
「アイスクリーム」は花被片が非常に多く、ピンク色の内側から白色の
花被片がモコモコ盛り上がってくる奇妙な花です。
まぁバニラアイスに見えなくもないかな。
「新拓」は、ガクのように見える部分があるのが特徴。
一番下の花被片が緑色で、確かにガクっぽいかな?

私としてはチューリップらしい一重の花が好きなのですが、実際のところ
単色一重咲きはあちこちに植えられすぎて、陳腐化してしまってるようです。
目新しく美しい、八重咲きの品種が人気を集めるのは当然のことかもしれません。

●パーロット P(Parrot)
一重咲きの品種から突然変異によってできたもので、
花被片の縁が切れ込み、フリル状に波打つ。
大輪で、花被片の中ほどに緑の縞が入ったものが多い。

大変個性的な花を咲かせるパーロット系チューリップですが、意外と長い歴史を
持っています。
『花の西洋史事典』によれば、この系統が最初に現れたのは1620年頃だとか。
ただ、当時はあまりにも個性的な花姿が災いして「病気」だと思われていました。
ウイルス病の「縞模様」が持て囃される一方で、健康なのに病気呼ばわりされる
「パーロット系」…不憫です。
満濃のパーロット花壇















↑パーロット系の花壇。確かにそれと知らなければ病気に見えるかも…?

大阪周辺ではあまり見かけない系統です。
4月に公園や植物園をうろうろした場合の遭遇率は、大雑把にまとめると
一重>>フリンジ≧八重≧ユリ>>レンブラント≧ヴィリディフロラ≧パーロット
みたいな感じ…ヴィリディフロラ以降は滅多に見ません。
まぁパーロット系は品種数も多くないし、球根の値段もお高めですしね。

それでも比較的見かけるのが、白地に赤模様が入った「エステララインベルト」と
黄色地に赤模様の「フレーミングパーロット」↓

エステララインベルド 一輪フレーミングパーロット














うちの母に言わせると、べろんべろんしていて好きではないとのこと。
「こんなに形が崩れて…この花はもう終わりだね」違うよ!今が花盛りなんだよ!
確かに、開き切っちゃったときの姿が凄まじいので、一般に求められる花では
無いのかもしれません。
でも、他の花にはちょっとないオシャレさがあるので、私は好きです。

シルバーパーロット












↑「シルバーパーロット」ちゃん。みだれてます。
もう少し早く会いたかったな。


ちなみにパーロット=オウムで、この系統の花被片がオウムの羽のように
見えることからの命名だとか。
どうかな、見えるかな?

ホワイトパーロット 花壇
















↑「ホワイトパーロット」…かもしれない白花。

ホワイトパーロット UPホワイトパーロット UP2














確かに羽毛っぽいかもしれませんが、これを「オウムの羽根のようだ」と
命名した人は、なんというか詩才がありますね。
上の「ホワイトパーロット」の若い花に限って言えば、あの昔の欧州の
お嬢さんが穿いている下着「ドロワーズ」に似ているように思いました。
でも「ドロワーズ系」なんて名前になったら庭に植えにくいな。

「ホワイトパーロット」はもしかしたら違う品種かもしれません。
見た目がそれっぽいのと、2年前にホワイトパーロットが植わっていた
場所で咲いていたことからの推定です。
撮影場所の大阪府立「花の文化園」は、2年前からチューリップの花壇に
品種名を記載しない方針になったようです。
2011年までは品種名のプレートがあったんだけど、何でだろう?
…財政難かな?

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