日時:2013年6月14日 AM9:00~
天気:晴れ 気温:35℃
場所:大阪舞洲ゆり園
目的:大阪湾に咲く、200万球のゆり

大阪に、新たな花の名所が誕生したようです。
「大阪湾を望む最高のロケーションにゆり畑が出現」とのことで、なかなか良さそう。
関西はカラ梅雨で天気もいいし、これは週末にでも行ってみなくては!

早速HPを確認すると「休日は混む。平日に来い。(要約)」と赤文字で表記が…。

私、混雑と小魚は大嫌い。

金曜日の仕事を休みました。
どうか犠牲に見合った価値のある場所でありますように…。

平日の開園は9:00(休日は8:00)なので、早起きして電車に乗りました。
環状線にコトコト揺られて、最寄駅の西九条駅へ…何だか人が多い!
もしや、みんなゆり園にいくのでは!?などと心配していたら、西九条駅で降りた
乗客の8割は、向かい側のホームのUSJ行きの電車に吸い込まれて行きました。
恐れていた程の混雑は無いようで一安心する半面、一抹の寂しさも感じます。

さて、西九条駅からはバスに乗って、舞洲スポーツアイランドへ向かいます。
バス停は駅から50m程離れており、平日は1時間に1本だけなので注意が必要です。
8:45発のバスに乗って30分…残念ながら開園には間に合いません。
1本前のバスに乗ることも考えましたが、舞洲スポーツアイランド周辺には早朝に
暇を潰せるような場所がないので諦めました。

舞洲 ゆり園















着いた!いい天気!周りに何もない!受付のお嬢さんが可愛い!
ここに、ゆりの楽園が!入場料大人1,000円の楽園が!!

入り口でもらったパンフレットによれば、園内の花壇は大きく7つのゾーンに
分かれており、それぞれテーマに沿った植え付けがなされているようです。
まずは、入ってすぐの「ミックスゾーン」「ジグザグゾーン」。
読んで字の如く、色々なゆりが混ぜ混ぜ・ジグザグに植えられています。

舞洲 ゆり園ミックスゾーン2舞洲 ゆり園ミックスゾーン1














ミックス!ジグザグ!二つ合わせて!「ガッカリゾーン」。
暑い日が続いたせいでしょうか。ゆりに元気がありません。
空はきれい。でも、先行きがちょっと不安になるゾーンです。

続いて「シーサイドゾーン」。

舞洲 ゆり園シーサイドゾーン・オレンジ










舞洲 ゆり園シーサイドゾーン・オレンジ2


















おお!美しい!
よく見ると枯れてる株もありますが、花がかなり密に植えられているので、
さほど粗が目立ちません。
直前の「ガッカリゾーン」がガッカリだっただけに、気持がぐっと上向きます。
ゆり畑の向こうに海が見えて、まさにシーサイド!!
ちなみに海側から陸を振り仰げば、遠くかすんで見える悪名(?)高いゴミ処理場。
建設当時大阪府民ではなかったので、税金の無駄云々の怨みは無いんですけど…
花畑の背景にはちょっと合わないかしらね。

舞洲 ゆり園シーサイドゾーン・イエロー














黄色いゆりは空との相性がいいですね。
気温は高いですが、海からの風のおかげでさほど苦になりません。
見晴らしの良い場所に休憩場所もあります。
ただし、園内に日陰は一切無く、水分を補給できる場所も終点まで無いので、何らかの
飲み物を持ち込まないと辛いことになりそうです。

舞洲 ゆり園シーサイドゾーン・ピンク














濃淡ある桃色のゆり。
ちょっと枯れてる…でもまだ美しいです。

何と言うか、海とゆりの組み合わせは素晴らしいと思うのですけど、肝心のその海が
リゾート的な海ではないので、やや「楽園」感が損なわれています。
コンクリで固められた岸辺に、赤錆びた巨大な鎖が横たわっていたりするんだもの…。
でもこれはこれで「人類衰退後、打ち捨てられた工場跡地に花が咲き乱れ…」的な
ちょっとダークな別天地にいるように感じられて良いですね。

続いてボーダーゾーン。

舞洲 ゆり園ボーダーゾーン2













舞洲 ゆり園ボーダーゾーン
















ここも中々の見応え。
赤色部分が元気がない(早咲きだったのかしら?)ですが、他の色はきれい。
花が終わっている株もありますが、なにしろたくさん植わっていますから。

舞洲 ゆり園ボーダーゾーン3















上から撮ると、さらにゴージャス。
ここで見られるのはほとんどがスカシユリ、稀に鉄砲ゆりといった感じで、
カサブランカ等に代表されるオリエンタルハイブリット系品種は無いようです。
時期的にも場所的にも合わないので仕方ないのですが、スカシユリはほぼ
無香のため、園内には花の香りよりは潮の香りが漂っていました。

その代わりというわけではないですが、ユリ畑にはヒバリが棲みついていて、
愛らしい鳴き声が耳を楽しませてくれます。
運が良ければ、海風を受けて囀りながら、まるで重さが無いものであるかのように
ゆっくりと垂直に天に揚がっていく姿を間近で見ることができます。
ちなみにこの囀りは、「日一分、日一分、利取る、利取る、月二朱、月二朱」と
金貸しの台詞として聞きなされるらしいのですが…まぁ聞こえなくもないかな?
小鳥ちゃんが誰に金を貸しているのかと言うと、相手は「太陽」だそうです。
大きい商売をしているなぁ…。

順路の最後には簡易食堂&お土産物売り場が。ユリの苗も売ってます。

舞洲 ゆり園イズミカレー









舞洲 ゆり園カレーパン




















昼食用にカレーパンと、お土産にユリ根かまぼこと入浴剤を買いました。
空と海と花の絶景を見ながら食べられます。時々船も通ります。

舞洲 ゆり園船
















カメラにミニチュア風撮影モードがついていたので、使ってみました。
花が全部潰れちゃってるけど、なかなか好いんじゃないかしら。

出口近くには2回目の「ミックスゾーン」、「トライアングルゾーン」と
「コンビネーションゾーン」もありましたが、この辺りもガッカリゾーン
でしたので写真は撮ってません。

帰りもバスで西九条駅へ…もちろん平日は一時間に一本しかないので、早めに
バス停で並んでおくべきです。
万一乗り遅れた場合は、タクシーが数台、ハイエナのように周囲を徘徊して
おりましたので、お金さえあればなんとかなるでしょう。

6/14の時点では未だツボミもたくさんあり、もうしばらく楽しめそうです。
入園料は1,000円ですが、名前か苗字に「ゆり」が付くことが証明できれば
タダで入れるようです。
「ゆり」さん、お急ぎ下さい。