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滋賀農業公園「ブルーメの丘」から帰ってきてポストを覗くと…
あっ!不在票がいっぱい!!

週末留守にしている間に「チューリップ球根菓」が届いたようです。
ごめんね、佐川急便さん。
早速連絡して再配送してもらいました。

球根菓 原材料













ついに手に入れたぞ!「チューリップ球根菓」!!
原材料名に、餡や卵に交じって記載された「チューリップ球根」の文字!

球根菓 ラッピング














チューリップ畑を和風に描いたラッピングが可愛らしいです。

球根菓 開封
















堂々の15個入り。
1人暮らしなのにどうしようかしら。

チューリップ球根菓













見た感じは小ぶりなお饅頭です。
外側は黄身餡、内側は抹茶餡、そしてその内側に…球根!!
早速見せてもらおうではないですか。
黒文字(プラスチック製)で、球根を傷つけないよう、そーっと切開。

球根菓 切り口













…出た!

黄身餡×抹茶餡の鮮やかなコントラストの中から現れたコレは、まさに
球根の頭のあの「キュッと尖がってる部分」!!
うっすら透けて見える組織が生々しい…。

2重餡の生地は美しく、甘~い匂いがしていますが、このまま食べたのでは
「球根の味」が分からないんじゃないかしら。

・・・・・・。

味のバランスを考えてくれた職人さん、ごめんなさい。

球根菓 球根













ほじくり出しました。

ラッキョくらいの大きさで、形もラッキョみたいですね。
普通の観賞用チューリップの球根に比べると、一回り以上小ぶりに感じます。
河合菓子舗さんによれば、農家さんに特別に作ってもらった食用球根とのこと。
明確な品種の記載は無かったのですが、原種に近いのかな?


蛍光灯の光を受け、鈍い光を放つ球根ちゃん。
なんだかイケナイことをしている気分になりますね。


世のチューリップちゃんたちが麗かな日差しを浴び、美しい花を咲かせ、
人々に愛でられ、交配し、まさにこの世の春を謳歌しているその時に、
おまえはシロップ塗れでここにいるのか。


黒文字をあてがうと、…おや、柔らかい。簡単に刺さります。

口に入れて噛んでみても、とっても柔らかい。
食感や風味は、やっぱりユリ根に似ている気もします。
甘く煮た金時豆にも似てるかな?
蜜の甘さと、デンプンの味がします。
いやなニオイやえぐみは感じません。蜜漬けのせいかな?

うん、普通の美味しさですね。珍味ではないです。
パーキンソン氏によれば「コリコリ」しているはずなんですが、多分氏は砂糖漬けに
火を通さずに食べたのかな?
チューリップ球根ならではという味ではないですが、特別の欠点も無くて食材としては
結構使えるのではないでしょうか。
食用球根が手に入れば、の話ですけど…。


それはそうとして、球根を取り出した後の皮(餡)部分が美味しい。
しっとりして抹茶の風味があって実に美味しい。牛乳に合う。
チューリップ球根のインパクトだけではない、粗製乱造の土産物菓子とは
一線を画す美味しさです。


もう一個、今度は球根を取り出さずに食べてみました。
餡子に埋もれてしまいながらも、チューリップ球根はムチッとした歯ごたえで、
かすかに存在を主張しています。美味しい。牛乳に合う。

同封されていたパンフレットによれば、球根菓以外にもチューリップの球根や
花被片を使ったお菓子があるようです。
大変心惹かれるのですが、未だ手元に13個の球根菓があり、これを1人で
7日以内に消費しなければなりません(※)。


※球根菓自体の賞味期限は2週間あり、お土産として大変優れているのですが、
私が商品を中々受け取らなかったためタイムリミットが近づいたのです。


一緒に食べてくれる人がいればよかったのにね。

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愛読書『花の西洋史事典』チューリップの章の気になる記述…

クルシウスもパーキンソンも、チューリップの球根を砂糖漬けにして保存する実験をしているが、
「コリコリしておいしいから、珍しいものを好む人に出すと喜ばれるだろう。エリンギウムの根と
同じくらいおいしい」ということがわかったとパーキンソンは書き残している。


へぇ~、食べられるのかぁ。
確かに同じユリ科のユリ根は美味しいですし、チューリップ根も結構いけるのかも
しれませんね。
どんな味なのかしら…比較対象にエリンギウムが挙げられていますが、そもそも
エリンギウムの根っこを食用にする文化があること自体、この一節を読むまで
知らなかったので何とも言えません。

エリンギウム




















↑「エリンギウム」さん。
セリ科の植物で、ちょっと見た感じアザミに似てます。
ちなみに「エリンギウム」の一種であるEryngium campestreの枯れた根っこからは、
あの美味しいきのこ「エリンギ」が生えてくるらしい。
エリンギウムから生えるのでエリンギなんですね~。
日本にはEryngium campestreが自生していないため、あの美味しいきのこ「エリンギ」
も野生には無いんですね…残念!庭に生えればいいのに。

エリンギウムの根っこの味はネットで検索してもよく分からなかった…というか、
どうも薬用にされてるようなので、あんまり美味しくないんじゃないかな…?
でもエリンギが大変美味しいのでそれで十分ですね。

エリンギウムはともかく、チューリップ球根の味は是非知っておきたいものです。
あのプリッとした球根!そういう目で見れば大変美味しそうな気がしてきます。
プリッと














↑ぷりっとした球根(観賞用品種)
もっとも、その辺に転がっている球根をうかうかと口に入れるべきではありません。
薬品が付いていたり、食用に適さない品種の可能性が高いでしょうから。

ネットで探してみても、どうもチューリップの食用球根は売ってないみたい…。

でも、かわりにこれを見つけました。

砺波の河合菓子舗さんの「チューリップ球根菓 15個入」 2,355円


富山県砺波市と言えば、日本におけるチューリップ球根生産の聖地ではないですか!
チューリップはオランダのイメージが強いですが、富山生まれのチューリップも
たくさんあって、よく植物園で見かけます。
「乙女桜」とか、「プリンスオブニッポン」とかがそうですね。
美味しいシロエビも獲れるらしいし、いいなぁ富山…大阪から遠くて行きにくいこと
以外は何の文句もありません。

「チューリップ球根菓 15個入」ですが、餡子の中に秘伝の蜜に漬けたチューリップの
球根がコロっと入っているとか。


蜜≒砂糖!(そう言えなくもない気がするよ!)


砂糖漬けの球根!

おお!何と奇遇な…まさにパーキンソン氏が推奨していた食べ方ではありませんか!

これは注文するしかありません。
遠い遠い富山県からお菓子が届くには1週間くらいかかるそうなので、その間は
過去に撮影した富山生まれチューリップの写真でも眺めていることにしましょう。

銀盃(SL)乙女桜(F)











春天使(T)プリンスオブニッポン(SL)
















↑「銀盃」「乙女桜」「春天使」「プリンスオブニッポン」

早く届くといいな。
ちなみに富山を訪れたことはありません。
いつかは行ってみたいです。

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